位置ゲーの旅に出ました。 大家さん引退します。

東條さち子作品もunlimited の対象となっているものがありました。

位置ゲーの旅に出ました。

位置ゲーの旅に出ました。

位置ゲーの旅に出ました。は最近はやりのポケモンGOingressの遥か前の話で、
コロプラにハマった時代の話です。
配偶者と小さな子供がいながら、家庭生活に破綻をきたさずにこれだけ全国を回れるのは凄いです。
かなり熱心に全国を回っているので、驚いたものの、作中でも語られるように、上には上がいるということに唖然としました。
私もポケモンGOは嗜む程度に楽しんでおりますが、実際にものすごくハマっている人が全国を回った話が聞けたら楽しいのでしょうね。
東條さち子の絵柄は癖のないエッセイコミック向けのものなので、このような絵柄でポケモンGOのエッセイコミックが出たらいいなと思います。

大家さん引退します。は作者が複数の物件を賃貸していたのを、一部物件を売却するに至るドキュメントです。
不動産屋のえげつない交渉や嫌がらせ(こちらは推測ですが)の描写など、自分に縁のない話ながら興味深く読めました。
しかし、アパート経営って数々の困難があるのですね。水道メーターを自前で各部屋につけていることやその費用の額には驚きました。

その以前の話もこちらに漫画化されているようですね。

主婦でも大家さん 頭金100万円でアパートまるごと買う方法

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眼球奇譚 怪奇大盛!!肉子ちゃん (児嶋都作品集)

Kindle unlimited で面白いミステリがないか確認してたところ、原作綾辻行人の本作を発見。
原作は既読のものの、表題だけで内容を思い出せなかったこともありダウンロード。

残酷かつグロテスクな原作を、少女漫画タッチ繊細に表現しています。
特に表題作は綾辻行人の得意なモチーフを、児嶋都の独特のタッチで上手に再現しており、綾辻ファンも満足できるのではないでしょうか。
一部作品では児島都独自のアレンジを入れるなどもしており、見所が多い作品です。

児嶋都作品は他にも結構Kindle unlimited の対象となっておりますが、特に気に入ったのがこちらの作品です。
怪奇大盛!!肉子ちゃん (児嶋都作品集)

初見が眼球綺譚だったので、耽美的なホラーを描く人だなと思っていたのですが、その後に読んだ作品はほとんどユーモアホラーでした。結構どぎついものもあるのですが、楽しめました。
中でもこの作品は、大盛肉子という大食いの少女が活躍する1話完結の読みやすい作品です。
主人公に独特な魅力があり、不思議と印象に残る作品でした。
ホラー漫画らしい残酷シーンもありますが、根はコメディなのでスラスラ読めます。
紙版ではカバーを外した表紙部分にあたるページに大盛肉子カルタがあったりと作者の同キャラへの愛情を感じます。

僕とポーク

表題作含む中編集。
Kindle unlimitedは、作品がいつのまにか削除されたりするみたいなので、早めに気になったものは読んでおいた方が良さそうですね。。。

僕とポーク (マガジンハウス文庫 ほ 1-5)

僕とポーク (マガジンハウス文庫 ほ 1-5)

僕とポークは、気にはなっていたものの
「食べられる豚と少年との涙の交流って感じかな」
とスルーしていましたが、良い方に裏切られました。
ほしよりこさん独自のセンスですよね。この淡々としながらも魅力的な登場人物によって物語を進めていく感じ。
過度にドラマチックにせずともさりげない感動に包まれるというか。
褒めすぎでしょうか。
いずれにせよおすすめです。

井上三太 TOKYO TRIBE /TOKYO BURGAER

井上三太TOKYO TRIBE2 のイメージが強いですが、前作となるこちらは見たことがありませんでした。

TOKYO TRIBE

TOKYO TRIBE

絵柄も2と比べて洗練がたりないですが、何より話の暴力性がすごいです。
人死にも多いし、その死に方も無慈悲というか、無残というか、、、
でも荒削りなエネルギーを感じる作品でした。
このくらい短い方がだれずに良いかもですね。

TOKYO BURGER

TOKYO BURGER

TOKYO BURGER は短編集です。
TOKYO TRIBE2の世界観が好きな人は楽しめそうです。
ファン向けといった趣です。

FLIP FLAP最近の赤さん

FLIP FLAPは一巻完結のラブストーリーです。
主人公は好きな女の子と付き合うため、ピンボールを必死に練習します。段々とピンボールも上達し、女の子との距離も近づいていく、、、という筋だけ聞くとそれほど目新しく感じませんが、
作者独特の絵柄と、ピンボール描写の熱の入れようもあり、
印象的な作品となっています。
特に好きなエピソードはアメリカ編です。こんな旅もいいなと思わせます。

最近の赤さんは育児漫画。
こちらも作者独特の絵柄で、奥さんと子供を動物キャラにして描いているのが気に入りました。
ほんわかしつつ、声を出して笑うような話もあり、思わぬ拾い物といった感じです。
おすすめ

21世紀の英会話

少し古い本ですが、高城剛氏のフィリピン語学留学のススメです。
日本から至近の英語留学先であるフィリピンはセブ島におけるおすすめ語学学校や、
インターネット英会話スクールについて説明されております。
コンパクトにまとまっているので、より詳細な情報は個々で調べて、というスタイルです。
この本が出る前から、フィリピン語学留学は話題になっていたので、あまり目新しさを感じずに当時はスルーしていましたが、
改めて読み直すと「もし1ヶ月くらい休めたらいい選択肢かも」とモロに影響を受けてしまいました。
ただ、ドゥテルテ大統領就任後、現地の治安は気になります。セブは安全とは聞きますが。。。

21世紀の英会話

21世紀の英会話

Kindle unlimited は他にも色々高城剛本が出てるので読んでいきたいです。

江戸川乱歩 孤島の鬼 蜘蛛男 目羅博士

江戸川乱歩作品もKindle unlimitedの対象となっておりました。

有名な作品はほぼほぼ対象となっているようです。
改めて読み直すと、意外にストーリーを忘れていることに驚かされます。
連載小説だったこともあるのか、テンポが良く、話に起伏があるので未だに十分以上に楽しめます。

孤島の鬼は、最近舞台劇にもなっていたようですね。
かなり登場人物及びその造形が強烈で、現代ではなかなかこの手の話は作れないですね。
やはり、主人公ともう一人の主人公ともいうべき友人との関係性が丁寧に描かれてますね。
そして主人公が結構この友人に対して酷い。

孤島の鬼

孤島の鬼

蜘蛛男はやはりかなりの残酷度です。
小学生時代に読んで、アジト侵入時に発見したアレは、夢に出るほどの気味の悪さです。
当時の小説ではあのくらいの残酷描写は普通だったのでしょうか。
ラストも明智のやり方は、「もっと良い助け方あっただろう」と思いますが、
外連味たっぷりで印象深いです。

蜘蛛男

蜘蛛男

目羅博士は、短いですが味わい深い掌編。
舞台は丸の内のビル街だったのですね。
不気味な後味の良作です。

目羅博士 幻想と怪奇シリーズ (文蔵BOOKS)

目羅博士 幻想と怪奇シリーズ (文蔵BOOKS)

乱歩の小説はまだまだあるようなので時間をかけて読み進めたいと思います。