江戸川乱歩 孤島の鬼 蜘蛛男 目羅博士

江戸川乱歩作品もKindle unlimitedの対象となっておりました。

有名な作品はほぼほぼ対象となっているようです。
改めて読み直すと、意外にストーリーを忘れていることに驚かされます。
連載小説だったこともあるのか、テンポが良く、話に起伏があるので未だに十分以上に楽しめます。

孤島の鬼は、最近舞台劇にもなっていたようですね。
かなり登場人物及びその造形が強烈で、現代ではなかなかこの手の話は作れないですね。
やはり、主人公ともう一人の主人公ともいうべき友人との関係性が丁寧に描かれてますね。
そして主人公が結構この友人に対して酷い。

孤島の鬼

孤島の鬼

蜘蛛男はやはりかなりの残酷度です。
小学生時代に読んで、アジト侵入時に発見したアレは、夢に出るほどの気味の悪さです。
当時の小説ではあのくらいの残酷描写は普通だったのでしょうか。
ラストも明智のやり方は、「もっと良い助け方あっただろう」と思いますが、
外連味たっぷりで印象深いです。

蜘蛛男

蜘蛛男

目羅博士は、短いですが味わい深い掌編。
舞台は丸の内のビル街だったのですね。
不気味な後味の良作です。

目羅博士 幻想と怪奇シリーズ (文蔵BOOKS)

目羅博士 幻想と怪奇シリーズ (文蔵BOOKS)

乱歩の小説はまだまだあるようなので時間をかけて読み進めたいと思います。