私の名前は、高城剛。住所不定、職業不明

高城剛の最新作

高城剛は、ここ一、二年はワイドショーで取り上げられることも多く、「なんだかうさんくさいおじさん」と思われることが多い。
私の周りでも彼の評価は芳しくなく、見た目や言動で損をしている感は否めない。

私が彼のことを初めて知ったのは、雑誌pop eyeで、彼が面白いデジタルガジェットを紹介している記事であった。その後も主に男性向けの雑誌で彼の記事を読んだが、目のつけどころが面白く、とても興味をそそられる提案をする男だという印象だった。

その後、某女優との結婚から離婚に至るスキャンダルの中、再び彼に対する興味が湧き、著作を何冊か渉猟してみた。そしてその面白さに驚いた。
特に、サバイバル時代の海外旅行術 (光文社新書)は出色の出来であり、私はこれをみて海外一人旅を決行するようになり、友人知人にこの本を紹介してまわった、というほど気に入った本である。
元々旅に興味があった私に、「よし、この目で全部を見てやろう!」と決意を新たにさせた、旅への意欲をかき立てる本であった。購入から1年経った今でも入浴時にぱらぱらめくりながら旅への意識を高めているくらい好きな本です。

今回の新作も、また私の意識を旅に向かわせるものでした。

内容は高城氏が自身にまつわる様々な質問に答えるという形式で、人生観、今後の世界の動向について語っています。
今回の内容で、それほど目新しいものはなかったのですが、ジャック=アタリのいうところのハイパーノマドについて再度ふれており、
この内容をそしゃくして、何度も折に触れて日本人の海外進出を促しているところは今の私の背中を押すような内容で良かったです。
海外にでると(それが短期間の旅行であっても)、確かに目を開かれるような感覚があります。長期間海外で働くことになれば、それはより顕著なものになるのでしょう。
海外でチャレンジしてみて、もしだめなら母国にかえる。その為の母国じゃないか。(意訳)という彼の言葉はすごくポジティブな気持ちにさせてくれます。

海外に飛び出したいけど、勇気が。。。という人にはぜひ読んでもらいたいし、そうでない人にも、著者のキャラクターで食わず嫌いにならずに読んでもらって、様々な感想が聞きたい。そんな気分にさせる本です。

私の名前は、高城剛。住所不定、職業不明

私の名前は、高城剛。住所不定、職業不明

サバイバル時代の海外旅行術 (光文社新書)

サバイバル時代の海外旅行術 (光文社新書)