マチルダ(ネタばれあり)

不思議な映画。家族讃歌なのか違うのか。

本好きで超能力をもつマチルダという女の子が主役の映画です。
チルダの家族は下品で不誠実で本嫌いな父母兄という構成。
そんな家族に囲まれて不遇の日々を過ごしていたマチルダでしたが学校に通いだして生活が大きく変わります。
そこには、暴虐の限りを尽くす(大げさではなくそんな印象でした)校長がいる一方で多くの友達や優しく知的な先生がいました。
チルダは、その有する超能力を使いながら楽しい学校生活を過ごしていく・・・
そんな話です。

私が驚いたのは、この物語のラストでした。
最後に、マチルダはそれまでの家族と決別し新しい家族を獲得することでハッピーエンドを迎えるのです。新旧家族の交代はきわめてスムーズに行われ、だれも不満を感じてはいないのですが、家族が改心して〜という流れを想像していた私は面食らいました。
養子制度が整えられている米国ならではの物語です。
その点にすこし驚きを感じましたが全体としては勧善懲悪の気持ちのよい映画でした。

米国は養子制度が浸透しているんだな、と思ったのがこの映画を見た時でした。
未成年の妊娠から養子にだすまでをユーモラスに描いた傑作です。
私がエレンペイジを初めて見た映画でもあります