ナイト&デイ

女性目線(?)のスパイアクションコメディ

私はスパイ(もしくはエージェント)ものの映画が好きです。
「ボーン・アイディンティティ」シリーズは何度見返したかわかりませんし、「007」シリーズもダニエルクライブの主演の2作品は何度見ても手に汗握る迫力を感じます。
それ以外のものも、「スパイもの」というだけで無条件に好き、というくらいに大好きな作品が多いです。

しかし、これらの作品のほとんどは、男性目線で描かれたものです。
アクションあり、ロマンスあり、はらはらのサスペンスあり、といろいろな要素が組み込まれていますが、どれも男性のあこがれや好みを狙ったもののような印象を受けます。

そういった意味では、この映画は毛色が違います。
ヒーローであるトム・クルーズのナルシズムよりは、むしろヒロインのキャメロンディアスの「こんな出会いが出来たら素敵だな。」という妄想を映画にしたような作品です。
より端的に言うと、「男性が思う「女性はこんな展開をロマンティックと思うのだろう」というシチュエーション」を映画化したような作品だと思いました。
私はこんな作風が大好きです。男性目線、女性目線に関わらず、好きな要素をすべて入れました、という思い切った感じが全編を通して感じられるからです。

スパイものとしても、派手なアクションやハラハラのサスペンス、最後まで落ちの読めないストーリー展開と、とても見所の多い作品だと思います。
また、見返したいと思える作品でした。

私がこの作品の中で一番好きなシーンは"With me, without me."といって手を上下に動かす茶目っ気たっぷりな主人公のジェスチャーが見れるシーンです。
こんなポーズと台詞が言って見たいものです。